創部75年記念部史

2020-06-17

ブドウは房づくりが命!



〜長野県のブドウ農家さんより〜

6月上旬のブドウは、写真①、②のように
小さな粒がびっしり並んだ
20㎝くらいの長さの房になっています。
このひとつひとつの粒を大きく、美味しくする為に、
房の数を減らし、粒の数もぐっと減らしていきます
(品種により、多少やり方は違いますが)。
ナガノパープルの場合は、写真③のように、
先の方(房尻)を3.5㎝ほど残して
それ以外の粒は全部切り落としてしまいます。
残されたのはこんなちっぽけな房ですが、
秋には15㎝ぐらいの立派な房になるはずです。

きつすぎず、ゆるすぎず、
仕上がりの形をイメージしながら
粒を抜いていく作業は、
難しくもあり、面白くもあり……
ちなみに、今は写真④のように
ブドウ(ナガノパープル)の花が咲いており、
見た目は地味ですが、とても良い香りがしています。

これからグングン成長するブドウ達に追い立て
られるようにして、待ったなしの作業が続きます。


秋には、こうなっていてほしい……
お願いですから……
という感じですが、なかなか思い通りにならなくて……
それが正直な気持ちです。

(長野県松本市 トミ 記)


6月から7月にかけてはブドウ農家が1年で一番忙しい時期だそうです。ご繁忙時にご投稿ありがとうございました!ブドウのあの美しいフォルムは、農家さんの熟練されたイメージ力と丹精な手仕事の賜物なのですねぇ。ブドウの花の香りに包まれた果樹園を想像すると、自分の五感がかすかに刺激されたような気がします。

0 件のコメント: